なんで賭博は罪になるの?子供に聞かれた時に即答できる刑法のお話 | 東京カジノラボ

なんで賭博は罪になるの?子供に聞かれた時に即答できる刑法のお話

Koi-Koi_Setup

バカラに数億円賭けるもの賭博、じゃんけんでジュース代を賭けるのも賭博です。人間が行う賭博とはピンからキリまであるわけですが、そもそも何でイケナイことなのでしょうか? ここでは刑法185条が賭博を罪とする根拠についてみていきます。

実社会から悪影響を除いて利益を保護する

まずは刑法の基礎となる「保護法益」という考え方から
みていきます。簡単に言えば、なんで賭博を罪とするのか?
実社会でのどんな事柄を保護したいのか?
といった“そもそも”のお話です。
いわば、賭博という罪の本質についてね。
最高裁判例(法律的判断)では次のように示されているわ。
【事件名:賭博開帳図利(昭和25年)】詳しくはこちら

賭博を処罰する根拠は、
 ・怠慢浪費の空気感を作る
 ・勤労の美風を害する
 ・副次的犯罪を誘発する
 ・国民経済機能に障害を与える
(最大判昭25年11月22日刑集4巻11号2380頁)

みんな怠け者になって、一部は狂暴化し、
日本がダメダメになっちゃうよぅ……ってなことを
防ぐために、賭博を取り締まりますってわけだ!
そういうことね。そして付け加えると、風俗を害するものであり、
公共の福祉に反する、という面もある。だから罪としているわけね。
注目したいのは、これが昭和25年の判例ということ。
戦後間もないころの環境で醸成された価値観ってことが重要よ。
昭和25年というと、
・マッカーサーが国連最高指令長官に就任
・警察予備隊(自衛隊の前身)発足
・朝鮮戦争勃発
・NHK設立(放送法に基づく設立日)
・黒澤明監督の映画『羅生門』
・国鉄運賃上野~青森720円
・日雇い労働者賃金263円
という時代です。
むむむ。今の世の中とは明らかに価値観がちがいそうだ。
とはいえ、これが最高裁の判例ですからカジノ議論に
強く影響を及ぼしてきます。このポイントをおさえておくと、
より建設的な議論ができるでしょう。

まとめ

  • 賭博は「怠慢浪費の空気感を作る」「勤労の美風を害する」「副次的犯罪を誘発する」「国民経済機能に障害を与える」から罪だとされている
  • 上記は昭和25年の最高裁判例で示されている
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

関連記事

コメントは利用できません。

ページ上部へ戻る